加齢

加齢
荒木田慧の詩集 生活の詩より

齢30を過ぎ

日ごと
日ごとに

骨は歪み
皮膚はゆるみ
体型は崩れ
乳はこうべを垂れ
尻は下がり
肌はくすみ
毛穴はひらき
頬はたるみ
しわは深く
声はさがり
華やかさは薄れ
新鮮だったかおりさえ
饐えてゆくが

目の奥の光だけは灯し続け
口角はせめて下げずにいる

それくらいはできて

他のぶぶんの老化との
あざやかなコントラストで
とびぬけたそれらは
10代のころよりずっと
わたしの顔にきれいに映える

わたしはそれが
うれしくて









2018年5月29日

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