酒
荒木田慧の詩集 生活の詩より
飲めない酒をひとりで飲む

日曜の
午前中から

やっぱり全然
うまくなんかない

一口めは甘く
そのあとすぐ怠い

酒なんか
リボンのついた罰みたいで

飲むたび後悔する
ああ飲まなきゃよかったって

でもそんなの忘れたふりして
また
飲んでしまう

新しいバイトの
初給料で買った
大きな瓶の

酒はあんまり飲まない、
と言ったあの人が
いちばん好きだと言った酒

寝床に倒れこみ
つかの間の昏睡におちいりばな

私は自分が
後悔したかったのだと気づく









2018年7月30日

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