詩


散らかった部屋じゅう
いたるとこ
詩が貧乏ゆすりしている

はやくだせはやくだせ
つぎはおれだいやおれだ
なによあたしよ
うるせーぼくだ

私は冷や汗をかきながら
そいつらをできるだけまっすぐに立たせ
壁沿いに並ばせ
端から順にぶんなぐっていき
ぶったおれたなかの
重症のやつから順にひっぱってきて
キッチンテーブルにのせ
切り刻む

部屋じゅうにそいつの血が飛びちる

やぶれた皮膚と皮膚を縫い合わせ
どうにかニンゲンらしくみえるよう整えて

くちびるの隙間から
ブランデーを流し込み
そいつの気がついたら

あけっぱなしのドアから
尻けとばして追い出す

そいつが外でどうなろうが
知ったこっちゃない

よたよたした背中に
指をクロスさせ

振り返ると
部屋はやっぱり
とっちらかったままで

ため息つきつき
奥へと戻る

ああ
そろそろ他のやつらが起きてくるころだ
またボコボコにしてやらなけりゃ










2018年5月3日
生活の詩より