約束

荒木田慧の詩集 「生活の詩」より
自分で自分にきめた約束を
またやぶってしまった
窓ぎわに豚が座っている
ばかみたいに両手足をなげ出して
母が形見にとくれた豚で
この前うちにきたとき
母はそれをみて
日焼けしてしまうよ
と言ったが
私はいっそ
焼き豚になればいいと思う
でも今日は曇りで雨で
いつまでたっても豚は焦げず
外はグレーで
約束は反故で
私はほとんど息ができない
2018年4月25日
またやぶってしまった
窓ぎわに豚が座っている
ばかみたいに両手足をなげ出して
母が形見にとくれた豚で
この前うちにきたとき
母はそれをみて
日焼けしてしまうよ
と言ったが
私はいっそ
焼き豚になればいいと思う
でも今日は曇りで雨で
いつまでたっても豚は焦げず
外はグレーで
約束は反故で
私はほとんど息ができない
2018年4月25日
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