荒木田慧の詩集

詩や散文を掲載しています

新しい詩

母
ちいさいころ おかあさんが たばこを
くに と せんそう
ちいさいころ テレビの朝のニュース
じゃあ またね
ぼくは さよならは いいません だか

生活の詩

旅情
にゅーよーくへ行きたしと思へども
ミッドナイト・ストロール
コンビニのホットコーヒー いちばん
在宅
「今日は家にいろ」 と言い置き男は出
きのう見た花の名前を僕はもう知ってる。
深夜の国道沿い あるいてたら フッ

恋愛の詩

男
やわらかくて 穴があいていれば あなた
オザケン
いちばんあいされてたころの話 してた
さんすうドリル
不足していなけりゃならない と 男は
小泉進次郎の選挙カーに轢かれて死にたい
わたしのいかれた頭には 政治やなんかはわ

家族の詩

料理人と作家
生まれ変わったら料理人になりたい と私か
ふたりのり
姉の自転車のうしろ 初めてだったかも

社会の詩

大人たちよ!
ぼくたちはお前らをしんじない お前らもし
みんなだれかのおかあさん
ちいさな こ には まちをゆくおんなの
DISCRIMINATORY AFFECTION
朝 コジキのおじいさんが 背中を丸めて歩
バスはいつも5ふん遅れる
あなたを見送りにふたり バスていまである

ひとの詩

図書館の女たち
カウンターの向こうの 静かな女たち
女子大生は水になりたい
知らない 女の子の 日記 静電気と
遊園地のボートのおじさん
おとうさんと ゆうえんちにいった あ
君がAと言うので
君がAと言うので 私もAと応えた 君が

心の詩

屈辱
ちいさいとき きんじょの やまの 古
なにかいつも忘れている
わたし いつも 忘れているような気が
そのうたをやめないで
わたしこわいんです あなたがうたを
ライオンに麻酔銃
躁が ひどくて セーシンカで 鎮静
荒木田慧 1983年群馬県伊勢崎市生まれ。
2018年4月より詩を書き始める。

keiarakida1983@gmail.com